JA秋田おばこは平成10年20JAの合併による誕生以来、「健康で心豊かな地域社会と夢のある農業づくり」を経営理念とし、組合員及び地域の皆さまとの対話を大切にし、事業活動に取り組んでまいりました。
行政の定める「生産の目安」を遵守しながら、需要に応じた需給調整と水田フル活用により経営の複合化による所得確保を目指し、地域農業をリードする体制づくりに努めています。
また、園芸振興では土壌分析に基づく適正施肥による低コスト化と土壌バランスの向上を目指しながら園芸品目の生産拡大を図るため、園芸振興拠点センターを中心とした一元集出荷による有利販売や、平成29年に開設したファーマーズマーケット等複合施設「しゅしゅえっとまるしぇ」を活用した、おばこ産農産物の直売や加工商品の開発等付加価値の高い農産物提供により、担い手や多様な農業者の所得向上に取り組んでいます。
JA秋田おばこは、農業分野以外にも信用・共済や福祉など多岐にわたり事業展開をしており、これからも持続可能な農業のため、農家支援体制の構築や地域活性化などに取り組み、地域の元気を応援してまいります。
『秋田おばこ』とは「秋田で生まれ育った娘さん」のこと、と伝えられています。
JA秋田おばこは、かけがえのない大切な自然を守り、組合員並びに地域の皆様の期待と信頼に応える魅力あるJAを目指すとともに、健康で心豊かな地域社会と、夢のある農業づくりに挑戦し続けます。
芽吹きの春、平成10年4月1日、大曲仙北地区1市10町3村にあった20JAがひとつとなり、JA秋田おばこの名のもとに誕生しました。
現在は、行政による市町村合併が進み、2市1町(大仙市、仙北市、美郷町)およそ13万人の住民が生活する地域を管内とする広域JAとして躍動を続けています。
また、1年の3分の1が積雪下にある豪雪地帯であり、田沢湖高原は全国屈指のスキー場となっています。
春夏秋冬それぞれの季節の趣を楽しませてくれるこの地域は、秋田県南部に位置し、鳥海山系、奥羽山脈に囲まれていて、その間を流れる雄物川とその支流である玉川に沿って仙北平野が開けています。この平野は全国で有数の「あきたこまち」を生産する穀倉地帯となっていて、豊穣の地と呼ぶにふさわしい地です。
交通面に至っては、国道13号線、46号線、105号線の3線が交差しているほか、秋田新幹線「こまち」が縦横して大曲~東京間が3時間で結ばれるなど整備が進んでいます。
JA秋田おばこの基幹作物は米です。豊饒の地と言うとおり、日本有数の米産地となっています。当JA生産者は米産地としての自覚と責任を胸にいだき、安全・安心そして高品質で美味しい米作り、さらには環境に優しい永続できる米作りに取り組んでいます。
園芸作物においては、安全・安心な生産販売体制整備はもちろんのこと、重点推進13品目(枝豆、トマト、アスパラガス、ねぎ、ほうれんそう、きゅうり、そらまめ、モロヘイヤ、キャベツ、輪菊、りんどう、菌床しいたけ、葉ボタン)や地域推進品目の作付拡大を図っており、生産者の所得向上はもちろんのこと、地域振興への役割も担っています。
畜産においても、安全・安心を第一の基盤として生産・販売拡大を推進しています。また、耕種農家と連携をとっての循環型農業への取組みも活発化しており、生産者は環境に優しい農業生産に努めています。
総務省統計局 令和2年国勢調査人口速報集計、
農林水産省東北農政局 第67次東北農林水産統計年報(令和元、2年)より
組合員数 | 正組合員 | 18,984 組合員数 | (うち、団体 197) |
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准組合員 | 7,590 組合員数 | (うち、団体 849) | |
組合員戸数 | 正組合員 | 14,876 戸 | |
准組合員 | 5,070 戸 | ||
総代数 | 571 人 | (定数) | |
役員数 | 理事 | 29 人 | (うち、常勤5人) |
監事 | 7 人 | (うち、常勤1人) | |
職員数 | 575 人 | (うち、契約職員174人) |
事業量 | 貯金 | 138,479 百万円 | |
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貸出金 | 35,082 百万円 | ||
長期共済保有高 | 406,524 百万円 | ||
販売品取扱高 | 米 | 12,891 百万円 | |
麦・大豆・雑穀 | 870 百万円 | ||
農林産物 | 1,923 百万円 | ||
畜産物 | 1,655 百万円 | ||
購買品供給高 | 生産資材 | 5,185 百万円 | |
生活資材 | 158 百万円 | ||
出資金 | 7,276 百万円 | ||
固定資産 | 6,194 百万円 |
令和6年3月31日現在、米・麦・大豆・雑穀の販売品取扱高は集荷基準に基づく