秋田おばこの紹介

組合長就任のあいさつ

このたび、第25回通常総代会において役員の選任をご承認いただき、その後の理事会において、代表理事組合長に選任されました齊藤武志です。今後、新たな執行体制で事業運営を行ってまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、懸案でありました米共同計算赤字の処理については、令和3年度末にJAの繰越欠損金が解消され、また、皆さまよりご協力いただいております米共同計算負担金は、令和4年産米をもって終了するなど、未回収となっている販売仮渡金についても、解消の目途が立ったところです。これまでの皆さまからの多大なるご理解とご協力に対し、心より感謝申し上げます。

令和5年度は、第9次中期3か年計画の2年目にあたります。先の臨時総代会において、皆さまよりご承認いただいた事業計画の達成に向け、全部門を挙げて全力で取り組んでいるところです。しかしながら、地域農業を取り巻く環境は、農業者の高齢化に伴う離農、担い手不足・労働力不足が一段と深刻さを増しているほか、不安定な世界情勢が生産資材等の価格高騰を招き、農家経営を圧迫しています。また、世界的に経済活動へ著しい影響を及ぼしていた新型コロナウイルス感染症は、感染法上の分類が5類感染症に移行したことで、行動制限等が緩和されたとはいえ、コロナ禍以前までには回復しておらず、依然として農畜産物の消費低迷が続いている状況です。

このような状況に対応するべく、気象変動や外部環境等に左右されない農畜産物の安定的な生産基盤の確立、水稲と園芸・畜産を併せた複合経営の推進及び生産コスト低減に向け、技術指導はもとより経営指導まで網羅する営農指導体制の強化に継続して取り組んでまいります。

特に基幹作目である米については、「秋田おばこ米」のブランド力を前面に打ち出し、生産の目安を遵守しつつ、実需と結びついた安定的な販売を継続するとともに、秋田県産米のフラッグシップとなる「サキホコレ」の生産拡大とブランド力の強化に向け、当JAが秋田県産米を牽引する気概を持って取り組みます。

今後も、役職員一丸となって組合員・地域の皆さまの期待と信頼にお応えし、夢のある農業・地域社会づくりに向けて頑張ってまいりますので、今後も一層のお力添えのほどをお願い申し上げ、ごあいさつといたします。

秋田おばこ農業協同組合 代表理事組合長 齊藤武志

『おばこ』の由来

『秋田おばこ』とは「秋田で生まれ育った娘さん」のこと、と伝えられています。

ここ大曲・仙北地方は「秋田おばこ」の本場として知られ、特に美人が多いところとされています。その為もあって、JAの名称を公募したところ「秋田おばこ」が多数を占め、また、民謡「秋田おばこ節」の誕生の地でもあることから大曲・仙北地方の全域にわたる新生JAにふさわしい名称として命名したものです。

経営理念

JA秋田おばこは、かけがえのない大切な自然を守り、組合員並びに地域の皆様の期待と信頼に応える魅力あるJAを目指すとともに、健康で心豊かな地域社会と、夢のある農業づくりに挑戦し続けます。

JA秋田おばこの誕生と概況

芽吹きの春、平成10年4月1日、大曲仙北地区1市10町3村にあった20JAがひとつとなり、JA秋田おばこの名のもとに誕生しました。
現在は、行政による市町村合併が進み、2市1町(大仙市、仙北市、美郷町)およそ13万人の住民が生活する地域を管内とする広域JAとして躍動を続けています。

また、1年の3分の1が積雪下にある豪雪地帯であり、田沢湖高原は全国屈指のスキー場となっています。

管内の概況

春夏秋冬それぞれの季節の趣を楽しませてくれるこの地域は、秋田県南部に位置し、鳥海山系、奥羽山脈に囲まれていて、その間を流れる雄物川とその支流である玉川に沿って仙北平野が開けています。この平野は全国で有数の「あきたこまち」を生産する穀倉地帯となっていて、豊穣の地と呼ぶにふさわしい地です。

交通面に至っては、国道13号線、46号線、105号線の3線が交差しているほか、秋田新幹線「こまち」が縦横して大曲~東京間が3時間で結ばれるなど整備が進んでいます。

JA秋田おばこの農業

JA秋田おばこの基幹作物は米です。豊饒の地と言うとおり、日本有数の米産地となっています。当JA生産者は米産地としての自覚と責任を胸にいだき、安全・安心そして高品質で美味しい米作り、さらには環境に優しい永続できる米作りに取り組んでいます。

園芸作物においては、安全・安心な生産販売体制整備はもちろんのこと、重点推進13品目(枝豆、トマト、アスパラガス、ねぎ、ほうれんそう、きゅうり、そらまめ、モロヘイヤ、キャベツ、輪菊、りんどう、菌床しいたけ、葉ボタン)や地域推進品目の作付拡大を図っており、生産者の所得向上はもちろんのこと、地域振興への役割も担っています。

畜産においても、安全・安心を第一の基盤として生産・販売拡大を推進しています。また、耕種農家と連携をとっての循環型農業への取組みも活発化しており、生産者は環境に優しい農業生産に努めています。

地域の概況

総面積
2,129 ㎦
人口
120,969 人
世帯数
43,670 戸
農家戸数
10,353 戸
主業農家
1,573 戸
準主業農家
2,011 戸
副業的農家
4,585 戸
自給的農家
2,184 戸

総務省統計局 令和2年国勢調査人口速報集計、
農林水産省東北農政局 第67次東北農林水産統計年報(令和元、2年)より

組織概況

組合員数 正組合員 19,715 組合員数 (うち、団体 187)
准組合員 7,568 組合員数 (うち、団体 855)
組合員戸数 正組合員 15,332 戸  
准組合員 5,032 戸  
総代数 571 人 (定数)
役員数 理事 29 人 (うち、常勤5人)
監事 7 人 (うち、常勤1人)
職員数 623 人 (うち、契約職員220人)
事業量 貯金 137,496 百万円
貸出金 34,448 百万円
長期共済保有高 426,826 百万円
販売品取扱高 12,422 百万円
農林産物 3,615 百万円
畜産 1,863 百万円
購買品供給高 生産資材 5,487 百万円
生活資材 173 百万円
出資金 7,471 百万円
固定資産 6,447 百万円

令和5年3月31日現在、米の販売品取扱高は集荷基準に基づく

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