播種のおよそ6日前から種籾を水に浸け、芽出しします。浸種温度に注意し、定期的に水を替えたり、芽を伸ばしすぎないように管理します。
肥料や農薬を混ぜて調製した床土を用意します。育苗箱に床土を詰めて、芽出しした種籾を播き、覆土します。
ビニールハウスに育苗箱を入れて保温します。ハウス内の温度調節、水やり、追肥、育苗箱防除を行います。苗の草丈が伸びすぎないよう、注意しながら管理します。
基肥や土づくり肥料を播いたのち、トラクターで土を耕します。
移植前に畦の草刈りをします。その後は草の伸び具合に応じて適宜行いますが、斑点米カメムシによる被害を防ぐために出穂10日後頃の草刈りは殺虫剤散布後に行います。
ネズミ穴やケラなどによる畦畔からの漏水を防ぐために行います。
移植準備の仕上げ作業。耕起した田んぼに水を入れ、代かきロータリにより土と水を混ぜます。作土表面を均一にします。田面に浮いた稲わらなどのゴミは移植前にすくい取っておきます。
移植は極端な早植えを避けて苗の生育に合わせて行います。また、最高気温が20℃以上で風の無い日が田植えを行うベストな天候です。移植直後は水深を4cm程度とし、保温効果を高めるために、できるだけ湛水状態を保ちます。苗の活着は気温・水温ともに高いほど早くなります。
※最高気温が15℃以下の日は移植を行わないようにします。
弱勢茎(穂がつかない茎)を抑えるために中干しをします。田んぼの水を落として7~10日くらいおき、田面に亀裂が1~2cm程度入り、足跡が付く程度とします。
田面の均平が悪く落水しにくい場合や排水の悪い水田の場合、中干しに先立って溝切りを行います。
稲の生育診断から追肥を行うか否かを判断し、生育具合を見て適正量を追肥します。草丈が高くなりすぎると倒伏の恐れがあるので要注意です。
稲の生育具合をみて適正量を追肥します。草丈が高くなりすぎると倒伏の恐れがあるので要注意です。
病害虫の発生情報を踏まえて、防除を行います。ドリフトや薬害を防ぐために、風が無く、気温の低い朝や夕方に行います。
ラジコンヘリコプターを用いた防除では、操作する人と誘導する人が無線で連絡を取りながら、安全に留意して行います。
刈り取りの適期をみきわめて行います。稲が乾燥している午前10時~午後5時頃に行います。稲刈り機械が進みやすいように、あらかじめ水田の角を手刈りします。
収穫したもみはフレコンバックに詰めて乾燥施設へ運びます。
収穫後速やかに乾燥作業に入ります。機械乾燥では急激に乾かさないことと、乾かしすぎないことが重要です。
籾温と籾含水率が高いほど、肌ずれ米が発生しやすいので、籾温が常温であることと、適正含水率であることを確認してから籾すり作業に入ります。
稲わらと土壌を混和させます。収穫後の秋か翌春に行います。透水性、排水性を確保して稲わらの分解を促進するために土づくり肥料を施用します。